料理をするのに欠かせない道具、まな板。包丁とともに、出番がない日はありません。
おいしい料理を衛生的に作れるよう、正しく使って、きちんとお手入れしましょう。
まな板の素材と特徴
まな板の素材で多いのが、木製、プラスチック製、ゴム製の3種類。特徴により、扱い方が異なります。
食洗機対応の商品が売られていますが、非対応のものも多いので、取扱説明書を確認しましょう。
傷やへこみがひどくなったら買い替えどきです。
素材 | 長所 | 短所 |
木製 | ・包丁の刃あたりがやわらかいため、切りやすく、包丁の刃を傷めにくい。 ・きちんと手入れをすれば、長年使える。 | ・黒ずみやすい(食材の色素、カビなど) ・比較的高価なものが多い。 |
プラスチック製 | ・手入れがしやすい。 ・手軽な価格のものが多い | ・刃あたりがかたく、包丁がすべりやすい。 ・プラスチックの種類により、熱に弱いものもあり、反るなど変形する場合がある。 |
ゴム製 | ・手入れがしやすい。 ・包丁の刃あたりがやわらかいため、切りやすく、包丁の刃を傷めにくい。 | ・比較的高価なものが多い。 ・ゴムの種類により、熱に弱いものもあり、反るなど変形する場合がある。 |
使う前に
まな板の使い分け
加熱が必要な食材と、必要ない食材とで使い分ける
衛生のため、それぞれ別のまな板を用意するか、1枚のまな板なら、片面ずつ使い分けます。
- 加熱しなくても食べられる食材
野菜、くだもの、豆腐、刺身、漬けもの、調理済み食品など - 加熱が必要な食材
生肉、鮮魚
使う準備
水でぬらし、ふきんでふいてから使う
木のまな板は色やにおいがしみこみにくくなり、プラスチックやゴム製のまな板も、汚れがつきにくくなります。
安定したところに置く
調理台の手前の端からにぎりこぶしひとつ分ほど内側に置きます。まな板が軽くてすべりやすい場合は、下にしぼったぬれぶきんや滑り止めのマット(ベターホームのラブリーマットなど)をを敷くと安定します。
調理中
野菜を切った後
汚れが少ない場合はふくだけでOK
ぬらしてしぼった料理用ふきんで軽くふきます。
汚れやにおいがつくものは、都度洗う
トマトやくだものなど汁気があるものや色がつくもの、香味野菜などにおいが強いものなどを切ったら、次のものを切る前に洗います。
野菜→肉・魚の順で切ると、衛生的かつ効率的です。
肉や魚を切った後
衛生のため、必ず都度洗う
菌の移染をふせぐため、食材ごとにきれいに洗い、水気をふいてから次のものを切ります。
いきなりお湯で洗うのはNG
湯をかけるとたんぱく質が熱で固まり、汚れがとれにくくなってしまうため、最初は水で洗います。その後洗剤で洗い、湯で流します。
Point 洗いものをラクに
まな板に汚れがつきにくい、ひと工夫。
キムチやにんにくなど色やにおいがつきやすいものは、牛乳パックを敷いてから。
魚を切るときは牛乳パックだとすべりやすいので、ペーパータオルを敷いて。
使い終わったら
洗う
洗剤でよく洗う
食器用洗剤をつけたスポンジでよく洗います。表面だけでなく、角やへりも忘れずに。
木のまな板・耐熱性のまな板のみ熱湯をかける
洗い終えたら熱湯をかけます。消毒になり、乾きやすくなります。※素材により熱に弱いものもあるので注意。
乾かす
風通しのよいところで
水気をよくふきとり、風通しのよいところで乾燥させます。
汚れや傷が気になるときに
プラスチック・ゴム製のまな板
漂白剤で漂白・殺菌
洗いおけに漂白剤をうすめ、その液でぬらしたふきんを軽くしぼりまな板を包んで入れると、おけの外に出ている部分も漂白できます。手軽にしたいときは、スプレータイプの漂白剤を使っても。水でよくすすいで水気をふきとり、風通しのよいところで乾燥させます。
木のまな板
クレンザー+たわしで洗う
クレンザーをつけてたわしで洗います、傷に汚れが残らないようによく洗って。
けずり直し
黒ずみや傷が気になったら、けずり直しができる場合があります(メーカーが自社のもの限定で行っている場合や、木工店などで受け付けていることも)。木の表面をけずるので、ひとまわり小さくなりますが、新品のようにきれいになります。ベターホームのまな板のけずり直しについてはこちら。 ※「小さなまな板」は、けずり直しはできません。
使いごこち抜群!ベターホームのまな板
木製とゴム製のオリジナルまな板を販売しています。まな板(大)(小)とラバーまな板は、奥行きがあるので広々使え、切ったものがこぼれにくいベターホームオリジナルサイズです。
木曽ひのき製のまな板
木曽ひのきは最高級ランクの素材ですが、長方形の板を合わせているので省資源となり、1枚板のものよりお手頃で、反りにくいのが特徴。 汚れや傷が目立ってきたら、2、3回けずり直しができ(有料)、長く使えます。
まな板(大)
ゆったり、広々としたサイズで、切りやすい!
<商品詳細>
- 材質/木曽ひのき
- サイズ/40×30×3㎝
- 重量/約1.5㎏
- 製造国/日本製
※食器洗い乾燥機使用不可
まな板(小)
調理台のスペースが狭い方、少人数家庭の方にはこちらのサイズがおすすめ。
<商品詳細>
- 材質/木曽ひのき
- サイズ/33×25×3㎝
- 重量/約1㎏
- 製造国/日本製
※食器洗い乾燥機使用不可
ゴム製のまな板
ラバーまな板
まな板専用に開発された素材で、ひのきに近いやわらかい刃当たり。汚れが落ちやすく、手入れがしやすい。木製の「まな板(小)」と同じサイズ(面積)です。
<商品詳細>
- 材質/合成ゴム(軽量ゴムと軽量木材の複合材)
- サイズ/33 × 25 × 2㎝
- 重量/約1.2㎏
- 製造国/日本製
※食器洗い乾燥機使用不可
さっと使えるサイズ
小さなまな板
ちょっとしたものやフルーツを切りたい時に、小さいサイズのまな板があると便利。洗うのも手軽です。
※けずり直しはできません。
<商品詳細>
- 材質/日光ひのき
- サイズ/25×20×1.8㎝
- 重量/約420g
- 製造国/日本製
※食器洗い乾燥機使用不可
木のまな板のお手入れにおすすめ
天然シュロたわし
丈夫で水に強いヤシ科の植物・シュロ(棕櫚)を使い、手作業で作られたたわし。一般的なパームのたわしより細くてしなやかで、まな板についた細かい傷の奥の汚れをかき出し、スッキリきれいに。2サイズありますが、通常サイズのまな板用には、大きい方の「スリム」がおすすめ。
<商品詳細>
- 材質/[ミニ]シュロ、針金(ステンレス)
[スリム]シュロ、針金(メッキ) - サイズ/[ミニ]幅6.5×長さ7×厚さ3.5cm
[スリム]幅7×長さ13×厚さ3.4cm - 重さ/[ミニ]約20g [スリム]約40g
- 製造国/日本製